制作する関西テレビの開局55周年記念作品で、大阪生まれで大学時代まで関西で過ごした手塚さんが題材に。漫画原作者、宮崎克(まさる)氏原作の「ブラック・ジャック創作秘話〜手塚治虫の仕事場から〜」(漫画・吉本浩二氏、秋田書店)のドラマ化だ。
物語は「ジャングル大帝」「鉄腕アトム」などをヒットさせた手塚さんが、古いタイプの漫画家とみなされて人気が下降していた73年が舞台。当時はアニメ事業を担った虫プロダクションが倒産するなど巨額の借金も抱えていた。
だが、困難に陥っても漫画への情熱を失わずに作品を作り続け、「ブラック・ジャック」の大ヒットで復活。そんな手塚さんの姿を通じて努力の大切さを伝える内容となっている。
同局の安藤和久プロデューサーは手塚さん役としてすぐに浮かんだのが草なぎだったそうで、「草なぎさんならではの演技で“草なぎ剛の手塚治虫”を見たい、作りたいと思いました」と語った。
撮影は間もなく開始。先月26日の衣装合わせでは、草なぎがベレー帽に黒縁めがねの“手塚スタイル”に変身。周囲も驚くハマり具合に、本人も「意外にイケる。しっくりきました」とご満悦。
それでも「フォルム(外形)も大事ですが、原稿を渡すときの笑顔、仕事に対して情熱を燃やす姿など、内面を表現することが一番大事だと実感しました」と手塚さんの人間性を演じることに意欲をかき立てていた。
7、8年前に「ブラック・ジャック」の全巻を入手し、一気に読破した草なぎ。「誰もが知っている神様のような方なので、とても緊張しています。自分にとっても大きな挑戦。“手塚剛”になれるように頑張ります」と意気込んでいる。
草なぎと関西テレビといえば、「僕」シリーズ3部作(「僕の生きる道」「僕と彼女と彼女の生きる道」「僕の歩く道」)などヒット作を連発させた実績を持つ。それだけに、今作も大きな感動が期待できそうだ。
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